備忘録 Siril 1.4.0 操作手順(スクリプト編)

それでは Siril 操作手順のスクリプト編になります。 前回 は「自動前処理編」と言いましたが、「スクリプト編」とした方が良い内容になってきたのでタイトルを変えました。 Siril スクリプトを使用方法についてのブログはそこそこありますが、スクリプトの中身を扱うブログは少ないと思います。 スクリプトは自分向けにカスタマイズすれば利便性が格段に上がりますが、GUI操作に比べてハードルは高めです。 と言うことで、簡単ですがスクリプトの解説を含めた内容にしました。 備忘録と銘打っていますが、二の足を踏んでいた人の背中を押すことが出来たら嬉しいです。 あくまでも「tomが使っているスクリプト」の備忘録なので、もっと良い方法があるかもしれません。 こういうやり方もあるんだ程度の軽いノリで読んで頂ければと思います。 Siril のバージョンは1.4.0 beta2です。 前提は前回から太字の所を加えます。 ・ベイヤー構造のカラーカメラで撮影した画像 ・ダークフレーム、 フラットフレーム 、ライトフレームがある ・ディベイヤーではなく、bayer drizzleを使う バイアスについては、バイアスフレームではなく合成バイアスを使っています。 撮影条件によってバイアスフレームを準備するのも大変なので、条件を変えて撮影したバイアスフレームから合成バイアスを算出します。 算出についても説明します。 その後、マスターフラット、マスターダークを作成して、最後に天体写真の前処理を行います。 合成バイアスの算出 この合成バイアスを使うメリットとしては、1度算出してしまえば数式で持っておけるので、マスターバイアスの画像データを持っておく必要が無くなります。 デメリットとしては、ピクセル毎のバイアス値の違いを反映できないため、厳密なバイアスではありません。 ただし、ライトフレームはダーク減算をしているので問題はありません(ダークにはバイアスの情報も含まれているため) ダーク減算とバイアスの詳しい話はsamさんの ほしぞloveログ に書いてあります。 では、何故バイアスを算出するかというと、フラットの曲率合わせの為にフラットフレームからバイアス減算を行うとの事です。 こちらも Siril documentation に詳しい説明があります。 早速始めていきます。 カメラにキャップをした状態で、I...